ハマウイング
 横浜港の瑞穂埠頭にあるハマウイングに行ってきた。ハブの高さ78m、ローターの直径が80mだから一つのブレードが垂直になった時の高さが118mになるので、現在のところ日本では一番大きい風力発電所とのこと。横浜港とはいってもそこは米軍基地内で、許可なしには入れないとのこと。定員40人に対して応募が485人だったそうだから、珍しくクジ運が良かったというわけ。
 一昨年クルマで福島県の内陸部を通った際、山の中腹に太陽光発電パネルがずらっと並んでいるのをあちこちで見かけた。農地の有効活用なのだろうが、やはり景観を損ねている気がしていた。その点風車の方がのどかでいいと思っていたが、騒音がひどいらしいので確かめてみたかった。しかし当日は風速8mとあいにく穏やかだったせいか音など全く聞こえない。聞くと轟々とした騒音ではなくてむしろ不快な低周波音の方が凄いらしい。特に半径300〜400m内は大変なのだそうだ。
 それとは別に、風力発電の電力買い取り価格が太陽光発電にくらべると10分の1ほどなのだそうで、まったく採算がとれないらしい。建設費(5億円)の多くはNEDOやキリンなど協賛金と市民債で賄われたものらしいが、維持については辛うじて補助金と寄付で何とかなっているのだそうだ。自然エネルギー活用も生易しくはない。('11.8.30)
ハブの内側 点検時以外はもちろん無人