哀しきひばり親子
 久しぶりにN氏のヘリに乗せて貰ったが、ヘリポートの整備のため草を刈ったところヒバリが卵を産んでいて孵化したのだそうです。
 まさか快適な草むらが刈り取られて人間が近寄ってくるなんて考えもしなかっただろうと思うと親鳥の心中察するに余りある。
 最初見たときは羽の生え具合からすると孵化後7日くらいと思われる雛が5羽いた。 暫くして近づくと今度は親鳥が雛の上にしっかり覆い被さってガードしていた。人間が巣から離れるのを上空からじっと観察していたのだろう。ヒバリは上空から直接巣に飛び下りないで少し離れた所に着地して巣に近寄るというから何時巣に来たのか気がつかなかったが、懸命に我が子を守ろうとしている。20cm近くまでカメラを近づけてみたが親鳥はさらに羽を広げて全く逃げる様子はない。ここのところ児童虐待のニュースを聞くが、このような姿を見ると人間が情けなくなる。
 ローターが高速回転し始めたらさすがに一旦は逃げたが、それでも暫くすると戻ってきた。どうやら音や風はもの凄いが危険はないと判断したらしい。離陸する時も変わった様子がなく、着陸後も大丈夫だったのでホッとした。しかし問題はこれからの気温で、ますます暑くなるというのに日陰が全くない状態だ。親鳥がいるのに日除けで覆ってしまうわけにもいかないし、日陰に移動させることもできないから、何とか草が延びるまで持ちこたえて早く巣立ちが迎えられることを願うばかり。(13.5.21)

 その後の消息をN氏に尋ねたところ週末には既に雛がいなくなっていたとのこと。ということは、原因は日照りによるものではなく、猫や野生動物に襲われたことが十分考えられる。その後の情報として、一旦人の手に触れられた雛は親鳥が面倒をみなくなると聞くから、雛を自宅に連れ帰って育てる以外に方法はなかったことになる。(13.5.28)

雛たちは親鳥と勘違いしているようだ
目一杯羽を広げ懸命に雛たちを隠す姿に感動
横須賀の長浦港には潜水艦が見えた

 湘南を走っていてもこんな場所があることすら知らなかったがこんな奇妙な形をした堤があった。一体全体何かと思っていたら、NHKのブラタモリで「和賀江嶋」という日本最古の築港跡であることを知った。鎌倉幕府の時代に、鎌倉の海が遠浅なので大きな船を着けることができないことから、埋め立てて港が築かれた跡とのこと。これができたことにより西側に海から砂が運び込まれて砂浜が拡大し、土手状に海抜が高くなったとのこと。「土手」という料理屋さんがあり、店主が関東大震災の際も津波から免れたのだと話していた。